大和三輪素麺 名物なり
細きこと糸の如し
白きこと雪の如し
ゆでてふとらず
全国より出づる そうめんの
及ぶ所にあらず
それ三輪は
大己貴のみことの神社あり
御神体は山にて
鳥居ばかりにて社はなし
参詣の人多きゆえ
三輪の町繁昌なり

旅人をとむる旅篭やにも
名物なりとて
そうめんにてもてなすなり


平瀬 徹斉の「日本山海名物図絵」より